奇妙な出会いと夏の海 |
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海のない国、チェコ。四方はそれぞれ別の国に囲まれている。
夏の匂いを感じると、チェコ人はいそいそと国境を越えて海へ向かう。青い海と白い砂浜。目的地は地中海に面したクロアチアの街・ヤドラン。そんなあるバスツアーで同乗することになった参加者たちの絆の物語である。 |
日々、誰もが抱える不安。笑顔と涙はそれを溶かしてゆく |
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ありふれたチェコの夏のバカンス。地中海行きバスツアーに申し込んだのは、倦怠期のさえない中年夫婦とその娘、今ドキの女の子2人組、ハンサムなゲイのカップル、オタク青年、仕事から逃げ出した売れっ子歌手、訳ありのお婆さん。案内人は……スタイル抜群の美人ガイド!参加者それぞれが抱えるコンプレックスや勘違いが、青い海と白い砂浜でコミカルに炸裂。
欲望に忠実で、ちょっととぼけた登場人物たち。馬鹿なのに許せちゃう、腹が立つのに憎めない。ずるいしかっこわるいけど、なぜかカワイイ。そんな人間味あふれるメンバーと過ごす夏の日々が、それぞれが抱えてた悩みを溶かしていく。
それぞれの深刻な悩みと、それでも滑稽なバカンスを楽しむ姿に、心温まるポップなヒューマンコメディー。
原作は、チェコの現代作家ミハル・ヴィーヴェグの同盟小説。ほかにも「虐げられた美しき日々」「女性向け小説」など著作の映画化がつづく。チェコ人のいまを描き、人気を博している。 |
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2006/チェコ/113分/In Film Praha |
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